塀に沿って並べられたいろいろな植木たち。
それに並行するように並べられた飛び石と景石。
伸びればすぐにとなりの木とぶつかるために、毎年きつい剪定を求められ。木本来の姿など見られません。
お施主様は日々草取りに追われ、苦痛でしかないとおっしゃっていました。庭なんて滅多に見ないとのことでした。
一期工事終了です。今後も手を加えるところがあります。二期工事が終わり次第、写真を載せていきます。
活かせるものは活かすつもりで作りました。まずは松や樫、モッコクやモミジなど、もともとあった木を移植しました。場所を変えてあげるだけで見栄えがだいぶ良くなりました。のびのび成長できて、その木らしく育っていくことが出来るはずです。
既存のブロック塀があるのですが、高さが足りず道路から家の中が丸見えになってしまうので、焼杉の板塀で外からの視界をさえぎりました。カーテンをあけて庭を眺める生活をしていただきたいです。
あたらしく濡れ縁を作りました。家と外の空間をつなぐ役割になります。室内の床と濡れ縁の高さがほぼ一緒なので、気軽に外に出られると思います。布団を干す、お茶を飲む、読書をするなど使い方は自由です。
外の空気に触れ、季節を感じ、木々の生長や、草花、そこに集まる鳥や虫などを見て欲しいと思います。
石を曲線に積みいろいろな角度から楽しめるようにしました。また曲線にしたことで柔らかく優しい感じになったと思います。石の表情も楽しめると思います。
新しく入れた木は、落葉樹を多く入れました。夏は木陰を作り、冬には暖かい日差しを取り込んでくれます。落ち葉は植えた下草に入り込み目立たなくなるだけでなく、木や下草の養分となります。必要なところだけ落ち葉掃除をします。
もともと家のまわりに生えていた苔を集めてきて植えつけました。足りない分は播き苔という方法で苔の種のようなものを播きました。後々地面全体に緑が広がっていくことでしょう。
お施主様には豊かな生活を送ってい欲しいと思いこの庭を作りました。
日々仕事や家事などに追われているとおもいます。あいた時間に庭に出て、リラックスしてもらいたいと思います。庭を楽しんでもらいたいです。