残すこと

近々地鎮祭があるというこの空き地。新築の家が建つようです。みかんの木が5本ありました。それを伐採するために私は呼ばれました。しかし3本だけ。あと2本は残すということでした。

木を切る機械、根を掘り起こす重機を使えばどうにでもなる。ここに家を建てられる方は残すことを選ばれました。大自然だから残す。価値があるものだから残す。それも大切なことだ。

人が植えたみかんの木。これを残す決断をされた方は優しい人だと思う。心が豊かな人だと思う。

葉が落ちる、土の部分を残しておくと草がはえる。伸びて困る。確かに大変だ。しかしそれらを受け入れることの出来る人だと思う。心が豊かだと思う。

みかんの木を2本残すために家が設計されているとおっしゃっていた。

昔は自然の中に家を立てていたはず。自然の一部分を、間借りする感じで。今では、木があれば切ってしまう。山があれば平地にしてしまう。沼や池があれば埋めてしまう。海ですら埋めてしまう。いかがなものかと…やりすぎではなかろうか?あるものを生かす。大事なことだと思います。

草の中に生えたナンテンも意向により残されました。

街中にある神社やお寺にある鎮守の森を思い出しました。

無事に良い家が建ちますように…